ライフさん

ごちゃまぜevery day。好きなものは増やすもの。

店頭のCD売り場が排除されていく空気を感じざるを得ない件

私の住んでいる近所には、以前は自転車で10分圏内に3軒のCDショップがありました。

気づくと1軒はリサイクルショップに変わり、もう1軒も潰れ、

ショッピングモールの中に入っていた1軒だけが今でも残っています。

残っている1軒が、3軒の中では1番最後にオープンしたお店でした。

 

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私の中の記憶をたどると、確かに中高生の頃は買う頻度は少ないにしろ、

発売日やその前日に、店頭でCDを手にしていました。予約をしたこともあります。

しかし、私もいつの間にかインターネットで注文することの方が多くなりました。

理由をいくつか考えてみると・・・

  • 初回盤などは割引が付いて店頭で買うより安い
  • お目当てのアーティストのCDがない
  • 予約していれば発売日前日に手に入るようになった
  • 交通費をかけて大きなCDショップに行くより、送料無料で配送

この中で、最大はやはり「お目当てのアーティストのCDがない」だと思うのです。

 

私が感じるのは、どこに行っても同じラインナップしかない感じ。あるやつはある、ないのはどこにいってもない。応援していたアーティストの初音源、これまで以上の売り上げがあった前作からの新作、初回盤じゃなくて通常盤、期待して足を運んでもことごとくない。それが積もって、私はネット通販に流れてしまったような気がします。

 

売れないものは置かない、置けない。でも売れるものしかないから、買えない。そして、逆にどこでもあるなら、あえて店頭を選ぶ理由も薄れてしまう。店頭で買って、これで次作も入荷してくれると信じて、入荷してなかった時の寂しさは忘れられません。

 

好きなアーティストの作品が店員さんの愛のある手書きPOPで紹介されているのは見たい。でも、そこに到達するのはごく一部で、言うなら手書きPOP自体も減っている印象です。CDショップがしなくちゃいけない手間ってそこだと思う。インターネットと同じものを売ってます、価格は負けることがあります、入荷が特別早いわけでも、品ぞろえが特別いいわけでもありません、じゃあ何で勝負するかって、音楽への愛じゃないんですか?直接人を介する「何か」がなければ意味がないと思うのです。それは私が働く家電業界にも言えることですが。

 

 

今日、本や文具やCDやゲームを取り扱っている某ショップに行ったら、CDの在庫の多くがワゴンで処分セールになっていて、そんなことを考えてました。そこも本部から来た印刷POPのみでしたし、こうなる前に何か打つ手はあったのではないかな?と思いました。地元のCDを取り扱っていたショップが諦めモードというか、某T系グループに入るせいか、CD売り場を縮小するようなケースがちょくちょく。別にネット通販もしてるから主軸はそちらで、店頭はいいって考えになってるのかなぁ。

 

今だからこそ本気出して品揃えして、愛を持ってくれれば、お店で買うのに。